ホットパック湿式と乾式の違い

ホットパックの湿式と乾式の違いとは何でしょうか?

どちらにもメリットとデメリットがありますが、整骨院でも治療方針によって選択は様々です。基本的な違いを見てみましょう。

熱(エネルギーの流れ)の移動には、「熱伝導、対流、熱放射」の3種類があります。 「熱伝導」とは物質が熱を運ぶことを指します。(「対流」は流体、「熱放射」は電磁波による熱移動)

一般的なホットパックは熱伝導を利用した温熱療法で、「湿熱法」と「乾熱法」とに大別されます。

「湿熱法」は、専用パックを温浴装置で加温し、コットンタオルで包んで使用する方法が一般的です。湿熱法は、熱伝導率が高く、乾式よりも筋硬度の低下や血流量の増加で有効との研究結果もあります。
一方で、水分を含むため急激な皮膚温度の低下、患者衣服を濡らすなどの課題もあります。

「乾熱法」は、湿熱法のホットパックをビニール等で包んで乾熱法として使用する方法が一般的です。乾熱法は、湿熱法に比べて使用するタオル枚数も少なく、手間がかからない利点がある一方で、熱伝導や血流増大など点では湿熱法に劣るという課題もあります。

ビニールを使用した「乾熱法」

「湿熱法」と「乾熱法」には、それぞれの長所と短所があります。
従来の治療現場では、湿熱法が主流でしたが、患者さんの衣類が湿ることや、使用するコットンタオルの枚数が多く手間がかかることから、最近では乾熱法を使用する現場が増えています。

メリット
デメリット
湿式ホットパック
(湿熱法)
・熱伝導性が高い
・筋硬度が低下する
・血流量の増大する
・皮膚温度が急激に低下する
・装着に手間がかかる。
・タオル使用枚数が多い
・衣服が湿潤し、熱傷の危険性あり。
・肌の露出あり、患者への配慮が必要。
乾式ホットパック
(乾熱法)
・皮膚温度の低下が緩やか
・手間がかからない
・衣服を濡らさない
・肌の露出なく使用できる
・湿式より熱伝導性が低い
・湿式より筋硬度の影響低い
・湿式より血流量の影響低い

ちなみに「トルマリンホットパック」は、一般的な「熱伝導」のホットパックとは違い、鉱石を温めた遠赤外線の電磁波による熱移動「熱放射」を用いた温熱療法です。
湿式ホットパックの温熱メリットと、乾式のメリットを兼ね備えた新しいホットパックです。

いかがでしょうか。
ホットパック(温熱療法)は、様々な作用と効果だけでなく、業務改善のツールとして見直されています。今後も治療や経営に役立つ情報提供を行っていきます。ご興味のある方は下記にメールアドレスをご登録ください。

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